昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲

 昭和の終わりごろでしょうか、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲のレコードを図書館で借りました。
 いろいろな四重奏団で聴きましたが、気に入ったのはハンガリア四重奏団(ステレオ:1966年録音)でした。


 印象としては線が細く消え入りそうな演奏ですが、それが良かったです。


 下地にテレビ版の「月光仮面・サタンの爪」(尊き犠牲者の回)で見られるマキ(深川きよ美)とハンチングの由(宮田洋容)とレンジーノ(オレンジ河野)が有楽町の路地を歩いてくる場面で、弦楽四重奏にフルアコギターがBGMを演奏しています。


 ハンガリア四重奏団は物寂しい白黒の映像を思わせる演奏が好きになったのです。後年廉価盤CDボックスを買いました。



 ブダペスト四重奏団(ステレオ)は骨太な渋みがあります。第一ヴァイオリンのピッチがたまに悪いときがありますが、総じてダイナミックでいい演奏です。後年CDのボックスを買いました。


 品川に住んだ際、区の職員が二人で資産実態か何かの調査に自宅訪問がありました。 
 CD棚にブダペスト四重奏団のボックスを見つけた職員はにんまりしました。このとき職員は本当に区からやってきたと思いました。


 ベートーヴェンの弦楽四重奏曲でアルバン・ベルク四重奏団とブダペスト四重奏団が二大有名楽団だと思います。アルバン・ベルク四重奏団は図書館で借りたり、渋谷の「ライオン」で試聴したりしましたが、あまりピンと来ませんでした。



 後年CDが普及してからVegh四重奏団を一枚だけ買いました。Sandor Vegh率いる楽団です。70年代の録音でした。全体の雰囲気は良かったのですが、肝心のSandor Veghのピッチがあまり良くないため全集を揃える気にはなりませんでした。

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