日比谷公園 ③
開園当日、日比谷公園はたいへんな人気でした。老若男女が我先にと公園に入り、園内は人々で溢れるほどでした。
初めて触れる西洋の文化を満喫しました。花を盗む人も池に身を投げる人もいませんでした。
日比谷公園の中にある首かけイチョウは昔日比谷通りにありました。
道路を拡張するために、このイチョウを移植すると本多静六は首をかけてもと主張しました。
金がかかり枯れてしまうのではないか、と反対の声もありましたが、何とか移植に成功しました。
関東大震災、第二次世界大戦も見つめてきた、このイチョウ。
昭和46年11月19日沖縄返還闘争で木造の松本楼も焼けました。火炎瓶で全焼しました。
首かけイチョウも一部焼けましたが何とか生き返らせました。松本楼の会長Kさんは子どもの時、雪が降った日は首かけイチョウが大きいので周りに隠れて雪合戦をして遊んだ、とのことです。