ジョルジュ・ローデンバッハ(ローデンバック)
昭和59年ごろジョルジュ・ローデンバック(ローデンバッハ)の『死都ブリュージュ』窪田般彌訳を読みました。読んだのは岩波文庫でしたが、後年単行本(箱入り)を古書で買いました。
ローデンバッハの名で有名な詩「黄昏」は、
夕暮がたの簫(しめ)やかさ、燈火(あかり)無き室(ま)の簫やかさ。・・・
(上田敏訳詩集より)
ですが、ローデンバッハは知らなくても、詩の調子はどこかで聞いたことのあるフレーズです。
『死都ブリュージュ』は作曲家コルンゴルトによってオペラ「死の都」になりました。舞台のDVDもありますが、モノラルの歴史的録音のCDでハイライトのアリアを聴くと世紀末の雰囲気が味わえます。
ジョルジュ・ローデンバックはベルギーの詩人です。ブリュージュの佇まいをじかに見て味わいたいと長年思っていましたが、病気になったので絶望的です。