天国注射の昼
昭和58年(昭和56年か57年と思いましたが検索したら58年でした)に日比谷野音に出かけました。日比谷公園の中に入ったあたりで、工事の音が聞こえてきました。どこかで工事しているんだなあと思いました。
野音に近づいていくにつれ工事の音が大きくなってきます。おかしいなと思いつつ野音に入ってみると、ちょうどフリーインプロヴィゼーションの最中でした。小物を叩いたりソプラノサックスやクラリネットやさまざまな打楽器で間合いよく音を出していました。小物を叩く鈍い音をマイクで拾ってPAで流していたのです。それが会場の外では工事の音に聴こえたわけです。
そのパフォーマンスの後には金粉ショーもありました。
別の日、代々木公園脇のホコ天で天国注射の昼で見たフリーインプロヴィゼーションのパフォーマンスを見ました。メンツは確かではないですが、同じような人たちだと思います。竹の子族たちとちょっと離れたエリアで演奏していました。
フリーインプロヴィゼーションのグループ名はわかりません。日本人のインプロヴィゼーションとして日本人らしい間合いの良さがありました。変にフレーズが込み入ってないというか音と音の間がいいです。
ざっくり言うと現代音楽のモートン・フェルドマンのフリーインプロヴィゼーション版のようなニュアンスです。