中古レコード店「ハンター」 Terje Rypdal
昭和55年ごろ深夜番組を見ていると中古レコード店のCMが流れていました。
「銀座!ハンターッ!」確かソニービルの地階にあったと思うんです。それと数寄屋橋にもありました、「ハンター」が。
ある日数寄屋橋の「ハンター」でLPレコードを物色していました。
客がレコードを探しているときのパタパタパタ、コンコン、あの独特の中古レコード屋の音懐かしいですね。
そのときテリエ・リピタルがかかったんですよ。Terje Rypdalです。
アルバムタイトルは「Whenever I seem to be far away」(ECM)です。それの「Silver bird is heading for the sun」という冒頭の曲でした。カッコいいんですよ。
Terje Rypdal - Silver Bird Is Heading For The Sun (vinilo)
ディストーションの掛かったエレクトリックベースがズーーンって重い感じで、フレンチホルン(もしかしたらミュートトランペットも)とかで奏でられ、
途中からメロトロンがぬめーっという感じで入ってきます。(正確にはメロトロンは冒頭からあります)
それでリプタルのエレクトリックギターがジャーンです。徐々にソロになっていきます。
ぼくは思わず「ハンター」店内でジャケット(now playing)を手に取って見ました。
これいいなぁ、と思ったのです。
フェンダーローズが絡んで、ギターは本格的に佳境に入っていき、非常にスリリングなソロを聴かせてくれました。
ジャズロック、クロスオーバー史上屈指のギターソロではないかと個人的には思います。