昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

「ヌー・ハイ」ケニー・ホイーラー Gnu High Kenny Wheeler

 昭和52年以降小石川図書館でレコードを借りることが多くなりました。


 ケニー・ホイーラーのアルバム「ヌーハイ」('76)もその中の一枚です。ECMのものを聴く機会が増えていた時期ですから、気になるものはどんどん借りていました。

Kenny Wheeler - Heyoke



 アルバム「ヌーハイ」はわりと聴きやすくフリージャズに比べるとだいぶ洗練されていました。リズムとか部分々々を取り上げるとフリーなところもあり複雑ですがうまく昇華されていて、キース・ジャレットもかなりまともな演奏をしています。



 ジャック・ディジョネットの変格的なビートとデイブ・ホランドの変格的なベースラインが合わさるとうまく融合します。キースも普段よりは調和的です。これらの変格的なリズム隊を気にせずホイーラーは都会的なフリューゲルホーンを端整に吹いています。


 70年代初めにマイルス・デイヴィスのバンドに参加していたキースとホランドとディジョネットですから、フリューゲルホーン(トランペット)のホイーラーとしてもやりやすかったのでしょう。


 妹の友人Iクンは吹奏楽部でトランペットをやっていたというのでレコードを聴かせたところ、大層気に入って自身で「ヌーハイ」を買ったそうです。


 ホイーラーの90年代ぐらいのライブを最近YouTubeで見ましたが、ジョン・テイラー(p)やジョン・アバークロンビー(g)パレ・ダニエルソン(b)、ピーター・アースキン(dr)などと共演していました。彼らとも合います。少しスリルが足りない傾向はありますが。

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