60年代ジャズ 続
70年代後半のころ小石川図書館でレコードを貸し出すようになりました。(自分がという意味です。レコード貸出はもっと以前からあったと思います)
あらゆるジャンルがありました。フリージャズ、シャンソン、民族音楽、ルネサンス古楽器、現代音楽など何でも揃っていました。
東京都内在住もしくは都内勤務の人なら貸し出しができます。当時は火金のみ20:00でしたが、現在は月~金20:00だと思います。
フリージャズは60年代にカーラ・ブレイとマイク・マントラーが中心になって結成したザ・ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラによるアルバム「コミュニケーション」のレコードを借りました。
オーケストラのメンバーはポール・ブレイ、スティーブ・レイシー、ジョン・チカイ、アーチー・シェップ、ラズウェル・ラッド、ケント・カーター、スティーブ・スワロウ、バリー・アルトゥシュル、ミルフォード・グレイブスなどがセッションによって組み合わせを替えています。
曲は「ロースト」「デイ(コミュニケーションズNO.4)」「デイ(コミュニケーションズNO.5)」です。
「デイ(コミュニケーションズ)」は聴くと全体のうねりがあって、部分的には日本の無声映画かトーキーのころのチャンバラ劇を想い起こさせます。
カルテットやクインテットのユニットでいうとザ・ニューヨーク・アート・カルテットやザ・ニューヨーク・コンテンポラリー・ファイブが好きでした。
カルテットでのジョン・チカイとラズウェル・ラッドの組み合わせは絶妙です。
ニューヨークアートカルテットに「Mohawk」というアルバムがあります。その中でチカイが吹きつづける曲がありますが、秀逸です。
New York Art Quartet - Everything Happens To Me
コンテンポラリー・ファイブはアーチー・シェップとドン・チェリーの組み合わせになります。
コルトレーンやマイルスより若い世代によるフリー・ジャズはアンサンブルを感じさせます。
コルトレーンやマイルスはワンマンなバンドだったのに比べて、ウェイン・ショーターのバンドなどでもそうですが、全体のサウンドが重要です。