ジュテーム・モワ・ノン・プリュ
70年代に街中で何気なく喫茶店に入ってちょっと内装がゆったりした店なら頻繁に流れていたのはイージーリスニングです。
レーモン・ルフェーブル、ポール・モーリア、パーシー・フェイス・オーケストラ、マントバーニなどです。
あとバーキン、ゲンスブールの「ジュテーム・モワ・ノン・プリュ」'69も時々流れました。この曲はインパクトがありました。
いきなりため息まじりのジュテームですから。女性の声は今やバーキン・バッグでメジャーですが、当時シンガーとしてもしくは女優としては知名度が今イチだったジェーン・バーキンです。
最初はブリジッド・バルドーだったらしいですが。すったもんだでバーキンになったとか。怪しげな男性のささやきの主は作曲者のセルジュ・ゲンスブールです。
Serge Gainsbourg & Jane Birkin - Je t'aime... moi non plus/Original videoclip (Fontana 1969)
当時コーヒーを飲みながらこの曲について気になっていたのはハモンドオルガンの音色です。何て煽情的なオルガンなんだと感じていました。
それとピックで弾いていると思われるエレクトリックベースです。ベースギターという言い方もしていました。
ハモンドオルガンとベースギターの組み合わせだけでこの曲のエロティックな雰囲気を醸し出しているような気がします。
ロックやプログレにも使われていたんでしょうけど、自分はあまりロック系はアルバムを買うほど親しんでいなかったので、「ジュテーム」はインパクトが強かったです。
プロコルハルムの「青い影」は流行りましたね。「男と女」のサントラもよくかかってました。ダバダバダのやつです。
中学のクラスメイトIが観に行ったとか言ってぼくにいろいろ語ってくれましたが子どもだけでは見に行けません。あれは映画よりも音楽が売れたと思います。
昔は大人っぽい音楽が流行っていました。