昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

新宿 淀橋 角筈

 20年ぐらい前でしょうか、友だちと紀伊国屋書店新宿店で本を選んでいた時、店内アナウンスで「角筈の〇〇さん~~~」と流れました。

 角筈は「つのはず」と読みます。父は角筈で生まれました。新宿駅西口真向いにある明治安田生命の付近です。大正時代は文化住宅(バラック)が並んでいました。このあたり西新宿一丁目はほとんど角筈二丁目です。大正年間は淀橋町字角筈村だったはずです。

 戦後まもないころまで角筈の地名はありました。アナウンスがあった当時はもちろん地名はないです。紀伊国屋新宿店の場所はちょうど境目です。戦後まもないころの地図では淀橋區角筈一丁目と四谷區の境目、つまり以前あった三越までは淀橋區で、伊勢丹と二三軒隣り(三越の真向い)は四谷區です。ややっこしいですよね。

 角筈の由来も諸説ある中で、この辺一帯が突き出ているところが矢の筈に似ているからという一説もあります。
 紀伊国屋書店の裏に画材文具フロアのビルがありますが、あのあたりにも祖父母と父は住んでいました。もちろん借家です。

 紀伊国屋店内アナウンスで「角筈の~」と言ったのは店の隠語で店内部のことか画材文具フロアのことか西新宿に支社でもあったのかそれは判りません。ただその時懐かしい気分になりました。

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