昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

二宮金次郎

 二宮金次郎の物語を読んだのは小学5年ぐらいでした。子どもながら金次郎の真面目さに感動したのか感想文を書いた覚えがあります。この本は親に買ってもらったのではなく、母と父の会社の社長さん宅を訪れておみやげにもらったのです。
 両親はぼくの教育にあまり熱心ではなく本も与えなかったので、社長さんからいただいた本をありがたく読みました。祖母は収入も高く読書家でしたが、孫の教育まで気が回らず本を買い与えることがありませんでした。父も読書が好きでしたが、収入は高くなく自分のこづかいだけでいっぱいだったと思います。
 母は社長に父の浮気のことで相談しに行ったのです。ぼくは単にお供しただけです。

 未だに二宮金次郎像とか見るとホッとします。昨今あの像が問題になっていて、歩きながらの読書は良くないと、撤去されたり、果ては腰かけて背中の薪は傍らに置かれ読書する像に変わったりと極端すぎます。
 歩きスマホと根本的に違います。山の中あまり人も歩いていないところを歩きながら読書するのは悪くありません。人通りの激しい街中で歩きながらスマホを見るのはとても危険で迷惑な話です。
 二宮金次郎像に文句つける前に歩きスマホに直接注意を呼びかけるべきです。


 社長からもらった本は二宮金次郎物語と中国昔話でした。それもけっこう刺激的で作文に中国人が登場する創作をしたほどです。中国はいろいろ問題がありそうな国ですが、昔話のレベルなら面白いと思います。日本人は昔から漢文を習っていてアジアのラテン語といえるぐらい重宝な言語だと思うのですが、一生かけてなるべく漢文が読めるように少しずつ勉強できたらなぁと感じる次第です。
 驚くことに日本人が漢文を習っていることを中国人の多くは知らないそうです。

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