昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

昭和の終わり

 昭和63年の暮れごろは深夜テレビで下血がどうとか字幕放送されていましたね。どうにか昭和64年の正月を迎えてそろそろ元号が変わるかもしれないという予感はあったと思います。

 明けて正月の4日にぼくは一人でキャノネットを手にして高橋是清公園に行きました。「青山一丁目」の駅から歩いて行きました。
 何となく昭和も終わりそうな寂しい気持ちがすでにあったかもしれません。幼少期の原点である高橋是清公園に立ち返る気分で子どものときに遊んだ古井戸の跡や馬の形をした岩石、池の跡、小さな清水を横切る短い橋、是清像、林の寒さなど見て歩きました。


 すでにそのころ昭和を懐かしく思う心は芽生えていました。キャノネットはたまたま家に残っていたようです。


 数日後昭和天皇は崩御し、大喪の礼がありました。その時も母と妹とで高橋是清公園の前で黒い車を中心に大喪の礼の行列を眺めました。


 三人で表町、台町と歩き一ツ木の蕎麦屋さんに入りました。


 同じ青山通りでも青山三丁目付近と違い赤坂7丁目近辺は拡幅する必要はなかったんだと思います。
 それもありますし、表町から台町に引っ越してすでに青山通りに対しての喪失感は薄かったように思います。

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