昭和レトロ写真 ①
みなと図書館で最初に『写された港区 二』を買ってまず魅せられたのは昭和30年代を中心とする写真でした。
多くは『みなと写真散歩』という写真ブックが下地になっています。ほぼ定点カメラのような感じで昭和50年代と比較して掲載されていますが、昭和30年代の写真のほうが断然魅力的です。
どうやったら昭和30年代風に写真が撮れるのか試行錯誤しました。初めはバブル期にキャノネットを買って試してみました。思うようにいきません。
次は小西六のパールⅠを買って試しました。蛇腹で6×4.5ですが、かなりいい映りです。ただレンズにカビが生えていて写真にも影響するようになり、そのころクラシックカメラブームが沸き上がっていたせいもあり、関係書物を買ったりして柄にもなく、中古カメラ店をハシゴするようになりました。
パールⅠのレンズはヘキサーでF4.5でした。順番は忘れましたが、イコンタ6×9のクセナーレンズも銀座のカメラ店で買いましたが、すこぶるよく写りました。ただフィルムがもったいなかったです。
パールⅡは京橋あたりにあったカメラ店で買いましたが、パールⅠに比べると大してよくなかったです。レンズはF3.5と明るめでしたが味がなかったです。
その後数台試しましたが、ローライフレックススタンダードは操作性は悪いものの、写りは抜群でした。好みで言ったら一番かもしれません。ハーフトーンとかグラデーションがキレイでなおかつ昭和20~30年代風なのです。
実際の製造はパールⅠが1949年で昭和24年、イコンタ69が1930年代、ローライフレックススタンダードも1930年代です。
パールⅠの裏にはmade in occupied Japanと刻印されています。占領下の日本で製造ということになります。