昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

「妻として女として」

 昭和36年の東宝「妻として女として」という映画は「女が階段を上る時」(昭和35年)と年代が近いです。高峰秀子、森雅之を中心に仲代達也や淡路恵子が絡んでくるところは共通を感じる作品と言っていいかもしれません。
 子役の大沢健三郎や星由里子が当時の中古車の相場を言います。昔は中古のことを「ちゅうぶる」と言いましたね。トヨペットが55万円、プリンススカイラインは45万円、セドリックは55万円、ヒルマンは48万円、ルノーは23万円となっています。
 大沢健三郎が鼻歌を歌う森山加代子の「じんじろげ」。坂本九はてっきり森山加代子と一緒になると思っていたのはぼくだけでしょうか?大沢は団塊の世代でしょうが、高峰秀子の息子役は他にもありましたね。
 バーのマダムが酔ってしまってタクシーを拾い、「青山まで」と言いますがこれは仲代のアパートでした。ちなみに「女が階段を上る時」に出てくる高峰(銀座のバーのマダム)が住むアパートは部屋代3万円とナレーションで語ります。
 高峰秀子(妾、バーのマダム)は淡島千景(本妻)に森(夫)と別れ、銀座の店を手放す条件で300万を要求します。淡島は50万の手切れ金で手を打とうとします。仮に今の価値に換算すると、20倍として6000万の要求に対して1000万出すということになります。それがダメなら大沢と星を返してくれ、と。これは高峰の母親飯田蝶子の悪魔のささやきとも言える助言が元です。

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