昭和の懐かしい邦画 続
「女は夜化粧する」(昭和36年)という映画は山本富士子主演の赤坂でナイトクラブのママとして生きていく女性の物語です。冒頭にニューラテンクォーターのネオンも見られます。ラテンクォーターは昭和34年創業だったと思います。
森雅之は大手建築会社の重役で、事実上のオーナーです。山本は家賃を支払う立場ですが、着物などの費用は森の会社が負担し、そもそもナイトクラブの建築に当時の価値で何億という費用もかかっています。
映画では新劇出身の女優がギター芸者として花柳界に乗り込み、一躍赤坂のナイトクラブのママに抜擢されるなどと、いささか現実ばなれした設定です。
「女が階段を上る時」(昭和35年)という映画は銀座のバーのマダム役に高峰秀子が扮し、森雅之がまたかんできます。
バーのマダムが帰っていくアパートは赤坂か青山のちょっと閑静な場所のようです。アパートの家賃は25000円ぐらいだと思いますが、今度見直して確認してみますね。いずれにしても昭和35年当時の2万とか3万はかなりの価値があったでしょう。アパートの内装は当時としてはモダンなほうだと思います。
QUAND UNE FEMME MONTE L'ESCALIER (女が階段を上る時) de Mikio NARUSE - Official trailer - 1960
高峰さん、キレイだなあ