白楽天(白居易)の知ってるつもり
白楽天(白居易)は昭和40年代までは李白杜甫より人気があったのではないか?
白楽天は772年生まれで、空海は774年生まれ。2歳違い。空海が遣唐使で中国に渡ったときにすれ違ったかもしれない。
夢枕獏の小説では柳宗元(773年生まれ)や韓愈と会ってしゃべっている場面がある。フィクションだろうから当てにはならない。
司馬遼太郎のほうは読んだのは10年以上前だから柳宗元も韓愈も知らなかったので覚えていない。
韓愈は768年生まれで最澄の767年生まれと1歳違い。
白氏文集(はくしもんじゅう:最近ははくしぶんしゅうと読むのが正式だとする学者が多い)は後の紫式部や清少納言も読んでいたらしい。当時の女性で漢詩文が読めたのは上流階級の限られた人だけである。
『源氏物語』『枕草子』に白氏文集の影響がある。
『竹取物語』にも白氏文集の影響があるということだ。
日本文学に最も影響を与えたのは李白杜甫ではなく白楽天だったのである。
韓愈、柳宗元、白楽天、劉禹錫あたりをぼくは勝手に唐の団塊世代と呼んでいる。空海も入る。最澄はタイプが異なる。
65年70年早く生まれた李白杜甫も事によったら団塊世代かもしれない。
星座のめぐり合わせがそうなるからだ。
日本の団塊世代と明治生まれも同じ年の差だからだ。