昭和レトロな赤坂の思い出

昭和レトロな思い出を書きます。主に赤坂中心ですが、東京近郊にわたると思います。
趣味の話も書くつもりです。

料亭C

 Cという有名な料亭のお座敷を垣間見たことがあります。赤坂でも料亭を代表する存在だったと聞いています。赤坂3丁目にありました。田町通り(エスプラナード通り)からも行けましたがみすじ通りに面していました。ですが、住所的に赤坂田町なのか赤坂新町なのかよく分かりません。
 垣間見たというのはお座敷にお客として入ったのではなく、流しとして部屋の廊下に立った記憶があるからです。向島の流しのプロダクションに所属していました。派遣バンドですね。
 一流料亭といえども成金のお客もいたと思います。政治家や財界要人ばかりではなかったようです。すでに昭和50年代になっていました。芸者さんの三味線に合わせて小唄など歌う粋なお客はだいぶ減っていたと思います。だからと言ってお座敷にカラオケ機器が装備されてもいませんでした。
 そこで少人数の流しを派遣していたのだろうと思います。流しと言ってもお客が歌うのがメインのバック演奏です。向島の料亭界隈では日常茶飯事でした。ぼくも赤坂の料亭に呼ばれたのは後にも先にもその日だけでした。
 休憩時間に大女将さんのMさんにあいさつしようと思い、女中さんにM信用のIの孫だと言伝しました。大女将に会ってあいさつしましたが、畏れ多くて緊張してしまい何を喋ったか忘れてしまいました。

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