「女は夜化粧する」
昭和36年の「女は夜化粧する」という映画があります。
山本富士子は元新劇女優でギター芸者として赤坂芸者の世界に身を投じます。森雅之は大手建設会社の重役ですが、赤坂のナイトクラブ「ゴールデン・ダイス」のママにギター芸者の山本を起用します。
家賃は200万円とセリフにあります。年間100着の着物代、帯、履物代に300万円出してくれと山本から森への要請がありました。1日の売り上げのノルマは50万円と言っていました。
判りませんが当時の貨幣価値と現在の相場を考えるとざっと20倍でしょうか?
映画には「K龍」らしき看板が映ります。ナイトクラブの映像はセットだと思いますが、昭和36年の10月に「ミカド」は開店しています。
永田町の「ニューラテンクォーター」は昭和34年開店だったと記憶しています。
キャバレー「〇世〇」はいつか判りません。祖母に聞いた話では〇世〇の土地は昔お寺だったということです。
映画の中では赤坂芸者が嫉妬深く演出されていますが、実際はちがうのではないかと。もちろん映画のストーリー上の演出なのですが、実際はお人好しな芸者さんが多いのではと素人目にも映ります。